保護者・指導者ができるサポート
はじめに|ケガは防げるものもある
部活動やクラブチームで真剣に頑張る中高生アスリートにとって、ケガは大きなリスクです。
ただし、すべてのケガが防げないわけではありません。
日頃のケアや環境づくり次第で、リスクを減らすことは十分可能です。
ケガ予防の基本4つのポイント
① ウォーミングアップの徹底
筋肉や関節を温め、可動域を広げることでケガリスクが大きく下がります。
・ジョギング
・動的ストレッチ
・軽いジャンプ系ドリル
👉 基礎体力づくりのための練習はこちらの記事も参考に。
② クールダウン・ストレッチ
練習後は体をしっかりクールダウン。
・軽いジョグ
・静的ストレッチ
・アイシング
筋肉疲労の蓄積を防ぐため、できれば練習直後に実施を。
③ 栄養・睡眠・休養の管理
成長期は特に、回復力に大きな個人差があります。
保護者ができるサポート例:
- バランスの良い食事(たんぱく質・ビタミン・ミネラルの摂取)
- 寝る前のスマホ制限、十分な睡眠時間の確保
- 疲労が溜まっているときは「休む勇気」も持たせる
④ 正しい動作フォームの習得
間違ったフォームでの練習は、オーバーユース(使いすぎ)による慢性的なケガの原因に。
定期的にフォームを動画で確認するなど、指導者側のチェックも大切です。
ケガをしてしまった場合のリカバリーの基本
万が一ケガをしてしまった場合は、早めの対応が回復のカギ。
応急処置の基本は「RICE処置」
- R(Rest)安静
- I(Ice)冷却
- C(Compression)圧迫
- E(Elevation)挙上
応急処置後は、速やかに整形外科で受診を。
判断に迷ったときは、「痛みが続くなら受診」が鉄則です。
ケガ明けの練習復帰で気をつけたいこと
- 医師やトレーナーの許可が出るまでは無理をさせない
- 徐々に負荷を上げ、いきなり全力練習に戻さない
- 栄養・睡眠・水分補給を特に意識
特にサッカーDFのコンディショニング管理で紹介している「段階的な負荷調整」は、どの競技にも応用できます。
まとめ|日頃のケアが未来のパフォーマンスを守る
- ウォーミングアップとクールダウンは習慣に
- 栄養・睡眠・休養を軽視しない
- フォームや疲労度はこまめにチェック
- ケガ時は早めの受診と段階的な復帰を
保護者や指導者の「ちょっとした気づき」が、未来の大きなケガを防ぐ力になります。
日々のサポートで、子どもたちの安全と成長をしっかり支えていきましょう。