保護者が知っておくべきポイント
目次
はじめに|「よく食べるだけ」ではダメ!
「とにかくたくさん食べさせれば大丈夫!」と思っていませんか?
確かにエネルギーは必要ですが、“質”が伴っていないとパフォーマンスアップやケガ予防にはつながりません。
この記事では、成長期の中高生アスリートがとるべき栄養素とその働きについて、保護者・指導者向けにわかりやすくまとめます。
三大栄養素|エネルギー源と体づくりの基本
① 炭水化物(エネルギー源)
- ご飯、パン、麺類、いも類など
- 練習や試合で使う「動くためのガソリン」
特に長距離選手やサッカー部など、持久系競技では、エネルギー切れを防ぐために意識して多めに摂りましょう。
② たんぱく質(筋肉・骨・血液の材料)
- 肉、魚、卵、大豆製品、乳製品など
- 筋肉の修復や成長をサポート
特に「体を大きくしたい」「筋力をつけたい」子には、毎食たんぱく源を取り入れることが重要です。
③ 脂質(持久力・エネルギー貯蔵)
- 魚、ナッツ類、オリーブオイル、アボカドなどの“良質な脂質”を中心に
- 取りすぎは注意ですが、極端に減らすのもNG
ビタミン・ミネラル|体調管理とパフォーマンス維持に必須
- ビタミンB群: エネルギー代謝を助ける
- ビタミンC・E: 抗酸化作用で疲労回復
- カルシウム・鉄・亜鉛: 骨づくり、貧血予防、免疫力向上
特に鉄不足による貧血は中高生女子に多いため、食事でしっかり補いましょう。
水分・電解質補給も忘れずに
- 水、スポーツドリンク、麦茶などでこまめに水分補給
- 夏場はナトリウム、カリウムなど電解質も意識
- 脱水はパフォーマンス低下の大きな原因に
食事全体のバランス例(1日モデル)
食事 | メニュー例 |
朝食 | ごはん、卵焼き、納豆、バナナ、牛乳 |
昼食 | 弁当(ごはん、鶏の照り焼き、野菜炒め)、スープ |
補食 | おにぎり、バナナ、ヨーグルト |
夕食 | ごはん、豚肉と野菜炒め、みそ汁、ほうれん草のおひたし、フルーツ |
就寝前 | 牛乳、プロテイン |
まとめ|食事が“トレーニングの一部”という意識を
成長期のアスリートにとって、食事は単なる栄養補給ではなく「体を作るトレーニングの一部」です。
バランスよく、しっかり食べる習慣を家庭でサポートしていきましょう。